2025年05月19日
この記事では、効率的に動画編集をするための流れとポイントを無料から多機能で使えるDavinci Resolveを使い方を含めて紹介しています。
YouTubeなどの動画コンテンツが増え動画編集が身近になったものの、何から手を付けていいか分からない!進め方がイマイチ分からなくて動画編集に時間がかかってしまう!という人が多いかと思います。
僕も同じでした。
また、動画編集を覚えてからもたまにしかやらないため、毎回一から調べ直しみたいな状態を繰り返していました。
なので、この記事を読みながら進めれば、抜け漏れなく効率的に進めれるという動画編集の流れをまとめていきます。
まずは最終的に公開する動画のアスペクト比(画面サイズ)、解像度、フレームレートを決めておきます。
例えば、YouTubeに公開する動画だと、下記の設定を良く使います。
参考記事:YouTube にアップロードする動画におすすめのエンコード設定
この3つを揃えておけると動画編集の手間が一つ減ります。
動画編集時間は、元の動画の良し悪しが決めます。
言い間違えや動画上の不要な間のカットなどは減らせないのですが、
撮影の時に注意すればあとの編集作業が楽になるポイントがいくつかあるので紹介します。
これらは動画編集の時でも、ある程度調整は可能です。
ただ、撮影中に上記を意識しておけば、その作業を減らすことができるので、是非心掛けたいところです。
ビデオカメラによっては、長時間撮影すると自動で録画された動画ファイルを分割されることがあります。
編集ソフトのタイムラインに並べるだけで良さそうだけですが、以前使っていたPremiereでやったところ、つなぎ目の部分の音が一瞬飛んでしまいます。
なので、編集ソフトに取り込む前に1本の動画にしてしまうことをおすすめします。
ぼくの場合、分割されたファイルの拡張子が、MTSだったのでWindowsの標準機能であるコマンドプロンプトでつなぎました。
詳しいやり方は下記の記事が分かりやすかったので、参考にしてみてください。
動画のMTSファイルを簡単に結合する方法
動画素材を再生する分は問題ないのに、編集ソフトに入れると音ズレが発生してしまうときがあります。
iPhoneやZoomで撮影した動画ファイルなどでも起こることがあるので、意外と遭遇する人が多くて困っているポイントかもです。
これの原因はフレームレートが可変フレームレートになっているからというのがあります。
なぜなら大半の編集ソフトは可変フレームレートに対応していないからです。
解決方法としては、可変フレームレートの動画素材を固定フレームレートに変換してから動画編集ソフトに読み込みます。
実際の手順に関しては、下記の記事が分かり易かったので、参考にしてみてください。
【動画】VFRをCFRに変換する方法【フレームレート】
また持っている動画がそもそも可変フレームレートなのか固定フレームレートなのかを確認するには、MediaInfoというフリーソフトが便利です。
詳しい使い方に関しては、下記の記事が分かり易かったので、参考にしてみてください。
【最新】Mediainfoのダウンロード方法から使い方まで初心者にもわかりやすく解説【コーデックチェッカー】
撮影の環境によっては、音声がモノラルで録音されている場合があります。
その場合、音が右または左の片側からだけ聞こえるという現象が起こります。
録り直すのが最善ではありますが、Daivnci Resolveなどの編集ソフトならモノラル音声を左右に振り分けることが可能です。
Davinci Resolveだといくつかやり方があるようですが、下記の記事が参考になったので、良かったら読んでみてください。
【DaVinci Resolve】モノラル音声の音源をステレオ音声に変換する方法
【DaVinci Resolve 14】モノラルで収録した音声をステレオに分ける方法【Fairlight:オーディオパンの考え方】
動画編集の作業の流れは下記のようになります。
それぞれの工程のポイントを紹介していきます。
実際に上記の工程に入っていく前に心構え的な話ですが、まず「各工程は1つずつ進める」というのが大事です。
動画編集を始めた頃は、頭から同時並行にやっていたのですが、
と編集時間がどんどん伸びていたたのですが、各工程を1つずつ進めていくことを意識するようになってから、作業時間が早くなりました。
また
と言ったメリットもあったので、この進め方がおすすめです。
カット作業は基本的には、
の繰り返し作業です。
そこで便利なのは、素材を切って不要な部分を消したら自動で間隔を詰めてくれるリップル削除が便利です。
Davinci Resoleveの場合、タイムライン上部の「Ripple」アイコンをONにしておけば、選択してdelete削除しても自動で間隔を詰めていってくれます。
また動画を再生しながら
その時に便利なDavinci Resolveのショートカットを紹介しておきます。
操作内容 | ショートカット | 備考 |
---|---|---|
再生・停止 | Space |
編集位置確認に頻繁に使う |
再生ヘッドを現在位置でカット(スプリット) | Ctrl + \ (Win)Command + \ (Mac) |
映像と音声を同時にカット |
前後をカットして削除 | Ctrl + Shift + [ または ] (Win)Cmd + Shift + [ または ] (Mac) |
クリップの前後を素早く削除(トリム編集) |
リップル削除(空白詰めて削除) | Shift + Delete |
不要部分を詰めて削除 |
カットツールに切り替え | B |
ブレードツール(手動でカット) |
セレクトツールに戻る | A |
移動や削除操作時に使う |
具体的な作業イメージは、Premiereを使った動画ではありますが、下記の動画が参考になりました。
【初心者向け】超速!カット編集でストレスためずに効率良く動画編集しよう【Premiere Pro】
Davinci Resoleveのテロップ追加は簡単で、下記の手順で追加できます。
テキストの編集機能も充実しているので、YouTubeでよく見る表現なんかも簡単にできます。
ただ、動画のテロップは内容は違うけど見た目は繰り返し使うこともよくあります。
そんな時に、Davinci Resoleveはテロップをテンプレ化する機能もあります。
手順としては、下記のような流れです。
詳しくは下記の記事が分かり易かったので、良かったら見てみてください。
よく使うテロップをテンプレ化する方法【DaVinci Resolve】
Davinci Resoleveでは、音声を解析して同期させる機能があります。
同期(音声同期)させる手順は下記のようになります。
この同期させた動画素材をタイムラインに配置するときに、
下記の2つの活用方法があります。
1は、メインでゲーム画面を移しながらワイプでプレイしている人を入れたり、複数人で行うディスカッション動画を作るときに重宝します。
2は、画面は大きく映したまま、カメラを切り替えていくような動画を作りたいときに役立ちます。
詳しい使い方は、下記の記事がそれぞれ参考になったので、是非読んでみてください。
■ 1.同じ画面内に複数素材を同時に表示したい場合の参考記事
クリップ音声同期①【カットページ】
■2.カメラをスイッチングして表示したい場合の参考記事
クリップ音声同期②同期ビン利用【カットページ】
A.Davinci Resolveでやる方法はいくつかあります。
1は、動画のサイズを調整する機能で、手動で設定することができます。
v16以前では、Fusionを併用しないと細かい設定ができなかったのですが、v17からできることが増えました。
2は、あらかじめあるテンプレートのレイアウトから選択して配置するような機能です。
細かい調整もできるので、きれいに4分割とかなどは1より早くできるやり方です。
3は、視覚以外にも丸に切り抜くなどして動画を重ねることができる機能です。
ワイプを入れたりするときに便利です。
このように、Davinci Resolveでもかなり機能が充実していますが、それではうまくいかない場合はFusion(Premiereに対するAfter Effectのような位置づけの機能(ソフト))を使うことでより自由な表現も可能になります。
詳しい使い方は、下記の動画がそれぞれ参考になったので、是非読んでみてください。
■ クロップの参考動画
【DaVinci Resolve17】等分割画面の作り方(Ver17 クロップ利用版)/DaVinciのスキマVol.59
■ビデオコラージュ(エフェクト)の参考動画
[自由に画面を等分割(ビデオコラージュ利用版)/DaVinciのスキマVol.61]https://www.youtube.com/watch?v=RU76iPjmaVY)
■DVE(エフェクト)の参考動画
【超簡単】映像を丸く切り抜く方法3選 | DaVinci Resolve動画編集
動画の音声で、調整が必要になることが多いのが、下記の2つです。
どちらも専用の音声編集ソフトを使わなくても、Davinci Resolveだけでできちゃいます。
Davinci Resolveで音声のノイズ除去をする場合は下記の手順で行います。
詳しい使い方は、下記の記事を参考にしてみてください。
DaVinci Resolveで音編集 「ノイズ除去」の方法【DaVinci Resolve 18】
音量を統一するには、ノーマライズという機能を使います。
こちらも手順は簡単です。
細かい数値を設定しなくても、プリセットが準備されているのでお手軽です。
プリセットの中には、YouTubeなどもあるので、初めて編集した動画をYouTubeにアップロードするのにも最適です。
下記の記事が参考になったので、よかったら読んでみてください。
DaVinci Resolve 動画音声の音調整/ノーマライズについて
動画の容量が大きくなってしまうと、書き出し時間やYouTubeへのアップロード時間が伸びたり取り回しが悪くなって困ります。
その場合、コーデックとビットレートの見直しが効果があったりします。
コーデックは、H.264を使うことが多かったのですが、調べてみるとH.265を使うと容量が減ってで高画質にできるようです。
デメリットとしては、YouTubeは対応しているのですが、用途によっては対応していないこともあるようなので、そこは注意が必要です。
ビットレートの方は、下げれば容量は下がるのですが、画質とのトレードオフになります。
目安としては、コーデックをH.265にすると半分のビットレートでもH.264と同等の画質になるので、まずはそれを試してみるだけでも動画が軽量化できそうです。
またこの設定は、動画編集ソフトによらいないのでDavinci Resolve以外の場合でも活用できます。
下記の動画が分かり易かったので、良かったら参考にしてみてください。
無料版で動画書き出し速度2倍!意外と知られていない爆速設定【ダビンチリゾルブ】
この記事では、効率的に動画編集をするための流れとポイントをご紹介しました。
やること1つずつは、簡単なことばかりですが、知っているか知らないかで動画編集の効率が全然違います。
1つずつでもよいので、導入していくと動画編集の時間が短くなって、コンテンツ作りに集中できます。
是非試してみてくださいね。